デザインすること

お仕事で現在2つのウェブサイトを作っているのだけど、正直言って一案を作る作業だけで丸1日かかるという恥ずかしい状態。
うーんとうなっている時に、傍らのテレビでエンツォ・フェラーリのデザインをした奥山清行氏が出演するNHKの番組の再放送をしていた。
もちろん僕とは全く別次元の方なのだけど、奥山氏の考え方、一本一本の線に意味があるというくだりを聞いていて、なるほどなあと思った。
そして、これはウェブサイトも車も一緒だなあと今更ながら思った。恥ずかしい。
格好良さを追求したウェブサイトのデザインは、もちろん一つの方向としてありだと思うのだけど、ウェブサイトから「儲かった」とか「楽しかった」とか「よく理解できた」とかの感情を利用者なり運用者が抱かなかったとすれば求められているデザインの仕事をしていない訳で、失敗なんじゃないだろうか。オナニーな仕事しちゃってるねとか言われるかもしれない。僕がCSSで組みましたとか自慢げにいうことも全然問題じゃない。
余白とか文字の大きさとかパーツの幅とか一つ一つの意味を持たせることが出来れば、ウェブサイトはそのポテンシャルを発揮することが出来るんじゃないか?
デザイナーはクリエイティブなお仕事だと言われるけど、本当は理屈っぽくデザインを追求できるかどうかが分かれ目だったりするのだろうか。
てなわけで、仕事に戻ったんだけど、今度はメニュー間の余白を10ピクセル持たせるとか細かいところで一々時間を食うのでなかなかはかどらない。ろくにデザインの勉強をしていないのが悔やまれてしょうがない。