パンと見せ物

昨日の日本代表の試合に関するマスコミの垂れ流す情報があまりにも頂けなかったので書いておく。先日のボクシング中継で沸々と怒りがわいていたのがここに来て爆発したって感じ。
冷静に選手のプレーを視聴者に伝える知識と経験を持ち合わせない解説者を使い続けるテレビ局に疑問を持つ。野球解説、競馬解説、プロレス解説、ゴルフ解説、どれをとっても非常に高度な技術と知識を必要とする。スポーツの実況をするために解説者は選手やチームのありとあらゆる情報を下調べし、自分の担当するスポーツを熟知して初めて中継を担当するのではないか?それなのにどうだ、昨日の解説者は相手のトリニダード・トバゴはまかりなりにもワールドカップに出場した国であるにも関わらず、ほとんど名前を言わない。日本の選手にしてもそうだ。昨日出場した川崎フロンターレの我那覇というフォワードだが、沖縄から初選出だとかサッカーの本質には全く関係ないことを何度も何度も話し(おそらく彼のメモにはそれ以外書いていなかったのだろうが)プレーの質がどうなのかを全く話さない。おそらく我那覇自体全く見ていなかったのではないかと推測するがどうなのだろう。大目に見て初選出だから知らなかったとしても、J1でこれまで戦っていた選手のことさえも把握していないのはどうなのか。
サッカーの解説は非常に難しいと思う。合計22人(交代選手を含めると40人くらい)の選手が入り交じって攻守を繰り返すし、チームのこれまでの経歴、サッカーの特徴まで必要になる。解説者を担当するのだから、それで飯を食っているのだからもう少し勉強してから試合に臨んでほしい。
もうJリーグが発足して十年以上経ち、サッカーの質も当時と比べて高くなっているし、ファンの目も肥えているのに、サッカーの実況解説のレベルはいつまでたっても昔のままだ。もうそろそろサッカー中継にはサッカー中継専門解説者を育てて使うべきではないか。