初恋

村下孝蔵というシンガーソングライターがいた。
小・中学校の時、人並みに僕も恋をしていたのだけど、ちょうどその頃に「初恋」という曲が何度もTVの中で流れていてサビの部分をよく歌っていた。
東京から帰って来た1998年に、実家の市民ホールで彼のコンサートがあると聞いて、僕は1人で聴きに行った。周りの人は40代から50代ばかりで、20代の僕が浮いていた。皆懐かしそうに村下孝蔵の歌を聴いていた。
数曲演奏した後、村下孝蔵は「初恋」を歌った。僕はフルで「初恋」を聴いたのは初めてで、村下孝蔵が歌っている時の迫力と歌唱力とギターのテクニックにただ感動した。しまいには泣いてしまった。
翌年、彼が急死したニュースを聞いた時はショックだった。もっと歌い続けてほしかった。
そんな彼の曲を偶然インターネットで見つけ久々に聴いた。
http://www.youtube.com/watch?v=pYgvTaMIuoo
この曲はメロディーも歌詞も古くさいし、どちらかというと暗い曲調だけど、いつまでも変わらない人の暖かさがあふれていると思う。
この曲に込められた村下孝蔵の思いを知り、改めてこの曲の凄さを再確認した。

追記

広島の皆さん7月3日にRCCラジオで特番があるそうです。
村下孝蔵ホームページ