マーケティングデータ

とかクソ真面目なタイトルで今日の日記を始めるわけだけど、みなさんはウェブサイトを構築する際にやっぱインターネット利用度調査云々が書かれた某ニュースサイトを閲覧したりするのだろうか。
僕は最近それ系のサイトのデータを読むと最初に「嘘っぽいなあ」と思っちゃう。

Japan.internet.com デイリーリサーチ - Web上の良心、70%が Q&A サイトで「無償でも回答したい」
http://japan.internet.com/research/20041126/1.html

そもそもその回答方法自体には問題はないのか。

全体300人に対し、調べ物をする際にどのような方法を取るか尋ねたところ(複数選択可)、「検索エンジン」が297人、続いて「インターネット上の掲示板」が142人。「関連書籍」、「詳しい人に聞く」、「Q&Aサイト」はそれぞれ130人程度だった。

アンケートフォームに「回答する」という行動を取る事にポジティブな人たちに対してアンケートするのならそういうデータになるかもね。でも実際はどうなのか。初心者な人に聞いてみたら結局「解らないまま」なんですよ。googleで検索するなんて実はとっても高度な検索方法なのではないのかなあ。

また、Q&A サイトの使い方としては「過去ログを閲覧」が92.1%で最多、続いて「質問する」が7.1%、「回答する」としたユーザーは0.8%にとどまった。

過去ログを参照できるインターネット利用者は相当ネットサーフィン(死語)に長けている人たちですよ。ウェブサイトの仕組みになれていないとわからないのではないか。

Yahoo知恵袋の場合

Yahoo知恵袋は各ディレクトリの質問を過去から閲覧しようとすると、ページの下方にあるページ番号をクリックしないと閲覧できない。もしくは検索フォームに入力。

この中から探せと。よっぽど必要に迫られた人じゃないと一々探しませんぜ。
良くある問題は質問したらしっぱなし。質問しても過去ログに回っちゃうと見なくなる。過去の同じ質問を探さないから同じ質問がジャンジャン飛び交う。どれが正しくてどれが間違いなのかも解らなくなって、結局ユーザは何も解らないままサイトを離れる。

じゃあ代替方法を言えよというなら

まずは何が問題なのかをウェブ上で投げかける流れを整理してはどうか。過去の設問と数回に分けて投げかけられたキーワードを参照しながら徐々に問題解決に最適なログを抽出するとか。
ユーザがどのような質問をしたのか、それに対してどのようなリプライがあったのかを逐一メールでユーザに教えてあげるとかね。
ウェブサイト制作側からすると「こんなにカンタン」「これは常識」と思うことが得てして「常識」や「カンタン」ではない。僕は現実と乖離したインターネットの常識を振り回して偉そうにしているのではないかと思う今日この頃なのです。